地方銀行への入行が決まった方のなかには、「入行前に何を準備しておけばいいんだろう?」「銀行員になる前に勉強しておくべきことはある?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
私も地方銀行に入行する前は、銀行員として働くために何を準備しておけばいいのか、具体的にはわかっていませんでした。
実際に働き始めてみると、入行前に準備しておけばよかったと感じることがいくつもありました。
今回は、地方銀行で働くなかで私が後悔したことを6つ紹介します。
私自身は、これまで主に後方事務や窓口業務を経験してきました。銀行や配属先によって仕事内容は異なるため、あくまで私の経験をもとにした内容ですが、これから地方銀行に入行する方の参考になればうれしいです。
1車の運転に慣れておけばよかった
地方銀行に入行する前に、もっと車の運転に慣れておけばよかったと感じています。
銀行の仕事では、配属先や担当業務によって、車で外出する場面があります。
私が勤務していた支店では、書留郵便を出すために、車で10分ほどの郵便局まで行くことがありました。
しかし、私は入行前にほとんど運転をしていませんでした。会社の車にはカーナビがなく、道にも慣れていなかったため、目的地まで迷ってしまい、結局30分ほどかかってしまったことがあります。
運転に慣れていないと、移動に時間がかかるだけでなく、事故を起こさないかという不安も大きくなります。
また、別の支店で働く人から、運転中に電柱にぶつかってしまい、地域の方から銀行に苦情が入ったという話を聞いたこともあります。これは私自身が経験したことではありませんが、銀行員の仕事では、地域の方から見られていることも意識する必要があると感じました。
地方銀行は地域に密着した仕事です。仕事中の運転も、銀行の看板を背負っていることを意識し、安全運転を心がける必要があります。
入行前にやっておけばよかったこと
- 近所の道や住宅街など、普段走る機会の少ない道も運転しておく
- 駐車や狭い道でのすれ違いなど、苦手な操作を練習しておく
- 運転に不安がある場合は、早めに上司などへ相談する
もちろん、入行前に完璧な運転技術を身につける必要はありません。ただ、運転に慣れておくと、入行後に仕事で車を使うことになったときの不安を減らせます。
運転に不安がある場合は、無理をして運転するのではなく、早めに相談することも大切です。
2SNSの使い方を見直しておけばよかった
入行前に、SNSの使い方についても考えておけばよかったと感じています。
学生時代は、友人だけが見られると思って、日常の出来事や遊びに行ったときの写真などを気軽に投稿していました。
しかし、社会人になると、職場の人とSNSでつながる機会もあります。私は職場の人とつながるようになってから、以前のように気軽にストーリーを投稿することに抵抗を感じるようになりました。
親しい友人だけに公開する機能を使う方法もありますが、誰を公開範囲に入れるかなど、人間関係で悩むこともあります。
また、私自身、アルバイト先のお客様が自分のSNSアカウントを見つけていたことがありました。この経験から、自分が思っている以上に、SNSのアカウントが知り合いやお客様に見つかる可能性があると感じました。
地方銀行は地域のお客様と接する機会が多い仕事です。勤務先や生活圏によっては、仕事以外の場面でもお客様と顔を合わせることがあります。
だからといって、もちろん銀行員になったらプライベートをすべて制限しなければならないわけではありません。ただ、SNSに投稿した内容が、思いがけない相手の目に触れる可能性は意識しておいた方がよいと思います。
特に気をつけたいのは、個人的な投稿だけでなく、業務上の情報やお客様に関する情報です。お客様の名前や取引内容、職場内部の情報など、秘密にすべき情報をSNSに投稿してはいけません。
鍵付きのアカウントであっても、投稿内容が絶対に外部へ漏れないとは限りません。公開範囲を設定しているからといって、何を投稿してもよいわけではないことを理解しておく必要があります。
入行前にやっておけばよかったこと
- 過去の投稿を見直し、公開したままで問題ないか確認する
- SNSの公開範囲やプライバシー設定を確認する
- 勤務先やお客様、業務に関する情報を投稿しない
- 職場の人とSNSでつながる場合は、無理のない距離感を考えておく
入行前にSNSの使い方を見直しておくと、社会人になってから投稿内容や人間関係で悩むことを減らせると思います。
3体力をつけておけばよかった
銀行員になる前は、銀行の仕事で体力が必要になる場面があるとは、あまり考えていませんでした。
もちろん、仕事内容によって必要な体力は異なります。ただ、私が経験した後方事務や窓口業務でも、重い硬貨を運んだり、物を持って移動したりする場面がありました。
特に大変だったのが、棒金を運ぶ作業です。
棒金とは、硬貨を一定枚数ずつまとめたものです。1本に50枚の硬貨が入っており、両替機に補充するために複数の棒金をケースに詰めて運ぶ必要がありました。
入行したばかりの頃は、一度に運べる量が少なく、何度も掴んでケースに入れてを繰り返していました。その結果、作業に時間がかかり、お客様をお待たせしてしまったこともあります。
慣れてからは、一度に持てる量が増え、以前よりも効率よく作業できるようになりました。
また、支店によっては階段を使って移動することもあります。営業などで外出する担当になった場合には、移動手段や天候によって体力を使う場面もあると思います。ただし、具体的な仕事内容は配属先や担当業務によって異なります。
入行前にやっておけばよかったこと
- 普段から歩く習慣をつけておく
- 軽い筋力トレーニングなどで、無理のない範囲で体力をつけておく
- 十分な睡眠をとり、体調管理を意識する
入行前から特別なトレーニングをする必要はありません。私の場合は、体力があると日々の作業を進めやすいと感じました。
また、重い物を扱うときは、無理に一度で運ぼうとせず、安全な方法で作業することが大切です。お金を落とすと現金事故につながるため、スピードも大切ですが安全が最優先です。
4メモの取り方を身につけておけばよかった
入行前に、メモの取り方をもっと意識しておけばよかったと感じています。
銀行では、仕事の手順や注意点など、覚えることがたくさんあります。先輩や上司から教えてもらったことを忘れないように、メモを取る機会も多くあります。
私の場合、最初は教えてもらったことをとにかくメモしていました。しかし、あとから見返すと、何を書いたのかわからなかったり、説明の前後関係がわからなかったりすることがありました。
メモを取ること自体は大切ですが、あとから見返して理解できなければ、十分に活用できません。
そこで、私はメモの使い方を工夫するようになりました。
普段は、教えてもらったことをすぐに書き留めるためのメモと、あとから整理してまとめるノートを分けています。また、仕事でわからないことが出てきたときに、先輩や上司へ確認できるよう、質問したいことをリストにまとめるようにしています。
インデックスなどを使って項目ごとに整理すると、必要な情報を探しやすくなります。
以前、メモの内容を自分の解釈で読み違えてしまい、上司に訂正してもらったこともありました。その経験から、メモに書いてあることが曖昧な場合は、自分の判断だけで進めず、確認することが大切だと学びました。
銀行の仕事では、手続きや確認を正確に行うことが重要です。メモを取っているから大丈夫と思い込まず、わからない点はそのままにしないことが必要です。
入行前にやっておけばよかったこと
- 大事なことを要点に分けてメモする習慣をつける
- メモを取ったあとに見返し、必要に応じて整理する
- 質問したいことをリストにまとめておく
- メモの内容が曖昧なときは、自己判断せずに確認する
入行前から、勉強やアルバイトなどでメモを取るときに「あとから見返して理解できるか」を意識してみるとよいと思います。
ただし、銀行の実務については、メモだけを頼りに判断するのではなく、勤務先で定められた手順やルールに従うことが大切です。
5銀行の基本的なサービスを調べておけばよかった
入行前に、銀行が提供している基本的なサービスについて調べておけばよかったと感じています。
銀行員になるのだから、金融に関する知識は入行前から必要だと思う方もいるかもしれません。
ただ、入行前から専門的な知識をすべて身につける必要はないと思います。実際の業務では、入行後に教わることもたくさんあります。
一方で、銀行の基本的なサービスについて知っておくと、入行後に仕事を理解するうえで役立ちます。
私はお客様から税金の支払いなどについて質問された際、すぐに答えられず、知識不足を感じたことがありました。
もちろん、手続きの詳細や例外的なケースまで、入行前にすべて覚える必要はありません。大切なのは、基本的なサービスがどこに掲載されているのか、わからないときにどこを確認すればよいのかを知っておくことだと思います。
入行前にやっておけばよかったこと
- 入行予定の銀行の公式サイトを確認する
- ATMの利用時間や手数料、振込手数料などの基本情報を調べる
- 口座開設やインターネットバンキング、銀行アプリなどのサービスを確認する
- 自分が普段利用している銀行のサービスや手続きを調べてみる
特に、入行予定の銀行の公式サイトを一度見ておくことをおすすめします。どのようなサービスを提供しているのかを知っておくだけでも、銀行の仕事をイメージしやすくなると思います。
ただし、銀行のサービスや手続きは、金融機関によって異なります。入行前にすべてを暗記しようとするのではなく、基本的な内容を把握し、必要な情報を確認できるようにしておくとよいでしょう。
6生活リズムを整えておけばよかった
最後に、入行前から生活リズムを整えておけばよかったと感じています。
銀行は開店時間が決まっているため、勤務先や担当業務によっては、朝早くから出勤して準備を進める必要があります。
私の勤務先では、9時の営業開始に向けて、8時30分頃から仕事が始まります。始業時間や勤務形態は銀行によって異なりますが、入行後に生活リズムが変わる可能性は考えておいた方がよいと思います。
私は入行当初、朝5時に起きる生活をしていました。しかし、早起きに慣れていなかったため、日中に眠気を感じたり、忘れ物をしそうになったりしたことがありました。
早く起きることだけを意識しても、睡眠時間が不足していては、仕事に集中しにくくなってしまいます。
そのため、入行前から少しずつ起床時間を調整し、十分な睡眠時間を確保できる生活リズムをつくっておくとよいと思います。
また、通勤時間の使い方も、入行前に考えておくと役立ちます。
私は、仕事が終わってから勉強するよりも、通勤時間を使って資格の勉強をする方が取り組みやすいと感じました。仕事のあとに疲れてしまい、勉強する気力が残っていない日もあるからです。
ただし、通勤中に無理に勉強する必要はありません。まずは睡眠や体調を優先し、余裕があるときに勉強時間を確保するのがおすすめです。
入行前にやっておけばよかったこと
- 入行後の始業時間を確認しておく
- 入行前から少しずつ起床時間を調整する
- 十分な睡眠時間を確保する
- 通勤時間や休日など、自分に合った勉強時間を考えておく
生活リズムを整えておくと、入行後の環境の変化にも対応しやすくなります。早起きだけを目標にするのではなく、無理なく続けられる生活習慣を意識してみてください。
入行前に確認しておきたいことチェックリスト
ここまで紹介した6つの内容を、入行前に確認できるようにまとめました。
- 車を運転する機会があれば、基本的な運転に慣れておく
- SNSの投稿や公開範囲を見直しておく
- 日常生活のなかで体力づくりを意識する
- メモを整理して、あとから見返す習慣をつける
- 入行予定の銀行の基本的なサービスを調べておく
- 入行後の勤務時間を確認し、生活リズムを整えておく
すべてを完璧に準備する必要はありません。できることから少しずつ取り組んでみてください。
まとめ:入行前にできることから準備しておこう
今回は、地方銀行に入行してから、事前にやっておけばよかったと感じたことを6つ紹介しました。
- 車の運転に慣れておく
- SNSの使い方を見直す
- 体力をつけておく
- メモの取り方を身につける
- 銀行の基本的なサービスを調べる
- 生活リズムを整える
実際に働いてみると、入行前には想像していなかった場面で戸惑うことがあります。
ただし、入行前にすべてを理解し、完璧に準備しておく必要はありません。専門的な知識や実務の進め方は、入行後に学ぶことも多くあります。
大切なのは、事前に準備できることを少しずつ進め、わからないことを自己判断で済ませず、周囲に確認しながら仕事を覚えていくことだと思います。
これから地方銀行に入行する方は、今回紹介した内容を参考に、自分にできることから準備してみてください。


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